現在の世の中はたくさんの情報であふれかえっています。その中で自分が発信した情報が相手に伝わる可能性は1%もないと言われるほどです。
誰もが情報を発信できる時代になり、インターネットやSNSを使って伝えたいことを伝えることができるようになっています。
企業も昔と違ってテレビや新聞を使っての発信だけでなく、ネットやSNSを使うことが増えてきました。しかしながら、せっかく作った広告がほとんど見てもらえなかったり、情報を見てもらってもモノが売れないといった課題が出てきます。
今回はSNSを使って商品やサービス情報を多くの人に見てもらい、モノを買ってもらえるためにはどうすればいいかを解説していきます。
届けたい情報や広告を多くの人に見てもらうためには
そもそも情報や広告を見てもらえない理由は冒頭でもお伝えしたとおり、情報があふれかえっていて、自分の情報が届きにくいという時代だからです。
今の世の中には130兆ページ以上のウェブページがあります。年間の検索回数は2兆回以上、1時間あたりだと2億2800万件以上、1秒当たり6万3000件以上検索されていることになります。
よって、99%の情報は届けたい相手に届けにくく、その情報を覚えてもらって、商品やサービスの購入につなげていくというのはさらにハードルが高くなってくるという時代です。
多くの人に情報や広告を見てもらうためには?
たくさんの情報があふれかえっている時代で情報が届きにくい時代になったとしてもちゃんと届く情報があります。それは、家族や友人、知り合いの言葉です。自分の身の回りの人の言葉はちゃんと届いており、覚えてもらえるものなのです。
あるデータでは、商品やサービスを購入する際、34歳以下の場合、友人や家族の意見だけでなく、インターネットに投稿されたユーザーの意見も参考にする人も多く、購入する際に参考にしたものランキングの3位になっています。ちなみに1位は友人や家族の意見、2位は企業のブランドサイトです。
この結果から友人や家族の情報だけでなく、口コミ情報も届きやすい情報と言えます。いい口コミをもらうことが商品やサービスを売るうえで1番大事なことです。
「この商品良かった!」、「また使いたい!」などユーザーが自然と発生させる口コミのことをUGC(User Generated Contents)と言います。UGCを訳すならば「ユーザーが作ったコンテンツ」となりますが、このUGCが商品やサービスの売り上げに大きく影響していると言えます。
なぜなら、良い口コミ数と売り上げには正の相関関係があるからです。それではどのようにしてUGCを作り出していけばよいのでしょうか。
UGCを作り出すためには以下の3つが重要となります。
①UGCを発生させやすい公式アカウントからの投稿
②ユーザー参加型のコンテンツの作成
③UGCを生み出すアカウントの運用
例えば①であれば宣伝感のないおしゃれな画像を使って拡散したい気分になる写真を投稿してみることです。学習塾であっても教室や講師紹介の投稿だけでなく、きれいな景色、海、植物などを投稿するといった具合です。そこから豆知識など相手が「そうなんだ!」と思うような文章を添えれば宣伝ではなく、ためになるコンテンツが一つ出来上がります。
②であればユーザーがまねしたくなる投稿を行ってみることです。自社商品を映えるように投稿するのも一つの手でしょう。
③であれば、「こういう投稿をすれば公式アカウントにいいねされる」という空気感を作ることです。「お手本投稿」をいいねし続けることで、自然と企業が欲しいUGCが増えるようになります。
上記の3つをUGCを発生させるために力を入れていきましょう。
広告を作る際の大事なルール
広告を作る際には、「誰の」、「何を」、「どのように」解決するのかを考えてみましょう。商品やサービスを使う典型的なユーザー像を「ペルソナ」と言いますが、この「ペルソナ」の設計が広告を作るうえで大事になってくるわけです。
時代のニーズは「狭く深く」となってきています。より具体的に「自分たちの専門領域」について深く伝えて、それを本当に必要としてくれる人に届けるほうが勝ち目があります。
自分たちのことを深く知り、ターゲットとする相手に具体的に深く伝えることをしていきましょう。
情報を受け取ってからモノを買ってもらうためには
この章では情報を受け取ってから実際にモノを買ってもらうために何をするべきなのかを説明していきます。
まず、多くの情報は見てもらえないということについては前述したとおりです。情報があふれかえっているので、多くの場合は届かない、届いていても忘れ去られてしまうということでした。しかし、口コミ効果は絶大であるということで、そこから購入する確率を上げるためにはULSSASを回していくことが重要です。
ULSSASを回そう
そもそもULSSASとは、UGC(口コミ)➡Like(いいね)➡Search1(SNSで検索)➡Search2(YahooやGoogleで検索)➡Action(行動・購買)➡Spread(拡散)を示す造語です。
ULSSASの最初はUGCであるので、ULSSASを回すためにはUGCが絶対必要です。また、ULSSASを回すポイントは2つあります。1つ目はフォロワーの質を変えることです。小さい規模の強いつながりである「スモール・ストロング・タイ」というつながりを作っていきましょう。
距離の近いリアルな知り合いに情報が連鎖し伝わっていくことが一番良いことです。このスモール・ストロング・タイで拡散される情報はほかのどの情報よりも優先度が高く信頼度も高いです。この連鎖でUGCが広まっていくと、ほかの情報よりも信頼され、購買につながる確率が高くなっていきます。
2つ目は前述したUGCを発生させる仕掛けが必要であることです。
①UGCを発生させやすい公式アカウントからの投稿
②ユーザー参加型のコンテンツの作成
③UGCを生み出すアカウントの運用
上記の3つがUGCを発生させるうえで重要な事であるので、早速試してみましょう。
しかしながら結局のところ、SNSマーケティングで売り上げをアップさせるには顧客にとって良い商品やサービスを磨き上げることです。自社商品を磨き上げ続けることが売り上げに直結するものです。よって、何よりも自社商品を理解し、よりよくするためにエネルギーを使っていきましょう。
まとめ
今回はSNSマーケティングを効果的に使い、商品やサービスを買ってもらうためにどうすればよいかを説明しました。
作った広告を見てもらうためにはUGCが必要です。このUGCを発生させるためには上記で記載した3つのことに取り組んでみましょう。良い口コミの広がりが購買につながる可能性が高くなるのです。
また、自社商品やサービスを拡散してくれるフォロワーを増やすことにも意識を向けてみましょう。情報を広めてくれるのは商品やサービスを使ってくれたユーザーです。
しかしながら、結局は自分の商品やサービスの質向上にエネルギーを使い、磨き上げ続けることが購買につながる可能性を大きく高めてくれます。SNSマーケティングは戦い方として重要なものですが、自分の商品やサービスをよりよくしていきましょう。
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