行動経済学から学ぶ!なかなかお金が貯まらない理由とその解決策を紹介!

お金

将来のために使えるお金を今のうちにためておきたい、老後の生活に不安があるからお金を貯める必要がある!

先のことを考えるとお金をためておかないといけないけどなかなかお金が貯まらない!

節約や貯金をしたいのに、どんどんお金を使ってしまうから貯金できない!

お金が貯まらないことには様々な理由がありますが、行動経済学を通してみていくとお金が貯まらない理由が明らかになってきます!

この記事では、行動経済学を通してなかなかお金が貯まらない人たちのためにお金を貯める為のヒントを提供します。また、お金を貯める手段の一つとして投資についても失敗しないためのコツをお伝えします!

お金を貯めたいのに節約・貯金ができない理由とは

最近では円安が続いており、厳しい経済状況が続いています。2020年の世論調査によると単身世帯で36.2%、2人以上の世帯では16.1%が運用目的の貯金がゼロと回答しています。

貯金ができない人は経済的な余裕がない人だけでなく、性格的に貯金ができないという人たちもいます。貯金ができる人とできない人の違いは、前者は貯金するお金を最初に確保して、残りのお金でどのように生活をするかを考えますが、後者は、生活していく中で残ったお金をと金に回そうと考えます。

よって、貯蓄ができない人は未来よりも今を大事に考えていることが多いのです。このように考えている人の多くは、行動経済学で言う「現在バイアス」強く働いている可能性があります。

現在バイアスというのは将来の利益よりも、目先の利益を優先的に考えてしまう思考の偏りのことです。

例えば、学生の時に夏休みの課題が出されたときに、課題を先送りにして今を遊んでしまうといったことも目先の楽しみをとってしまっているので、現在バイアスが強く働いています。

現在バイアスを測る有名な実験があります。

「今1万円を差し上げます。1年待つと上乗せして差し上げます。いくら上乗せしたら1年待ちたいですか」

この場合1万円に多く金額を上乗せすればするほど、現在バイアスが強いと言えます。以下のように現在の1万円の価値を計算で求めることができます。

1万円 ÷{1+(上乗せしてほしい金額÷1万円)}

例えば、1年後まで待つのに3万円上乗せするとなると今の1万円を2500円の価値として考えていることになります。つまり、この値が低くなればなるほど、貯蓄で得られる価値を軽く感じていることになるので、貯金ができなくなってしまうということになるのです。

どうすれば節約や貯金ができるようになるのか

まずは節約・貯蓄ができない理由に現在バイアスが強く働いていることがわかりました。現在バイアス対策としては「自制心」を鍛えることです。「自制心」を鍛えることができれば上記のような節約・貯金ができるようになるだけでなく、人生の成功につながる鍵でもあります。

それではどのようにして自制心を鍛えていけばいいのかをいかに記載していきます。

①目の前の欲求が目に入らないようにする。

物理的に欲求のもととなるものを遠ざけてしまえばその欲求に手を出すことを抑制することができます。例えばスマホなども勉強する際には勉強する空間に置かずに別の場所に隠しておくなども欲求を遠ざけるうえでは効果的です。

②目標達成のための行動を数値化し、習慣化する。

節約をする際も1円単位でお金の管理をしてみましょう。買い物で使ったお金を家計簿に付けたり、買い物をすべてスマホ決済にしてアプリで収支を管理するなども一つの手です。とにかく計画と数値による記録を行い、データを可視化していきましょう。そうすることで、現在の状況を把握することができ、モチベーションの向上にもつながります。

③褒美や報酬を設ける

欲求を我慢できたことに対する褒美や目標を達成したときには報酬を設けたりすることで目標を達成するための行動を長続きあせることができます。まずは小さな目標を設定してみて、行動に起こしてみましょう。「1ヶ月貯金してみて収支がプラス○○だった!」といった場合にも何かしらのご褒美を用意してもいいかもしれませんね!

投資で失敗してしまうのは

この章ではお金を増やす手段としての投資について話を進めていこうと思います。貯金や節約は守りのお金稼ぎとすれば、投資は攻めのお金稼ぎと言えます。しかしながら、多くの場合投資に失敗してしまって、お金を稼ぐどころか貯金すらも使い果たしてしまうこともあったりします。

そうならないためにも投資で大きな失敗をせずに上手に資産を運用するためのコツを説明します。

投資で失敗する理由も行動経済学で説明できる

投資で失敗してしまうのは人の損失回避性の影響がとても大きいです。損失回避性とは徳よりも損を高く見積もってしまう人の性質で、失うことと得ることとでは2倍程度の感情の振れ幅に差があると言われています。

例えば、偶然1万円を得た喜びと、1万円を失った悲しみでははるかに失う悲しみが大きいということになります。

このことを株価が暴落した場合に置き換えてみると、暴落したときの精神的なダメージや含み損を抱続けて冷静な判断ができなくなってしまいます。このように冷戦な判断ができなくなってしまうことで焦って大きな損を重ねることとなってしまうのです。

投資で失敗しないための対策

投資で失敗しないためには以下の3つの対策があります。

①自分のルールを作りそれを順守する

➡「この価格帯になったら買いエントリーし、この価格帯になったら決済する」というように自分で決めたルールを徹底して守るようにしましょう。

②株価が下がってきたら情報を遮断する

➡人は周りの情報に左右されやすい生き物です。不安をあおるような情報に揺さぶられないためにも物理的に情報を遮断しましょう。

③冷静に分析し、慎重に考える習慣をつける

➡一番いいのは投資ノートをつけることです。何を根拠にエントリーしたのか、何を根拠に決裁したのかを記録し、自分がどういった場面でうまくいくのか、どういった場面だと損してしまうのか客観的に分析できるようにしておきましょう。

お金がたくさんあっても幸福とは限らない!?

お金はないよりもあったほうがいいのは当たり前のことですが、たくさんあればよいというものでもありません。たくさんお金を持っていたとしても幸福とは言えないということが研究から明らかになりました。

収入と幸福度の関係は自分の給料だけで決まるものではなく、他人との比較によって作られるものです。今までよりもお金をもらえるようになったとしても周りが自分以上にお金をもらうようになっていたらその人の幸福度はそれほど上がりません。人はどうしても他人と比較しがちです。このような考え方を「相対所得説」といいます。

実際、日本の大学の調査によると、世帯収入が上がっていくと幸福度も高まっていくが、700万円程度で止まり、900万円にかけて下がったり再び上がったりするが、1500万円を超すと幸福度が低下する現象が見られていることがわかりました。

よって、ある程度までは収入が増加するほど幸福度も増加しますが、頭打ちになることがあり、ある一定の水準になると幸福度は上がらないということになります。

行動経済学から学ぶ!幸福感のあるお金の増やし方と使い方

①所得を上げる

お金が多ければ多いほど良いというわけではありませんが、少なすぎても幸福感を抱くことはできません。転職する方法もありますが、技術や経験を磨くことが大事です。身につけた技術や経験はそれそのものが財産です。

また、特定の才能に秀でた人は他の能力も高いと評価される傾向があります。これを「ハロー効果」と言います。何か一つでもよいから極めることで周りからの評価はぐんと上がります。

②人との交流と感謝の気持ちを持つ

幸福感は人との関係の中で作られます。感謝の気持ちを書き出すことで幸福感が上がります。他人に感謝できる人は幸福感が高まりやすいのです。人に会ったら積極的にあいさつし、寝る前に小さな感謝をノートに書きだして寝る、それだけでも幸福感は高まっていきます。

③適度な運動

適度な運動を行っている人は精神状態が好調で幸福度が高いです。また、研究によるとメンタルは運動で回復するといった結果もあります。運動の習慣化を身につけることで良好なメンタルを保ち、幸福感を上げていきましょう。

効果的な運動方法としては、WHO(世界保健機関)が推奨しているものとして、自覚的に「きつい」と感じる程度の有酸素運動を1週間に150分行うこと、またはスポーツやダッシュなどの激しめの運動を1週間に75分行うことだと言われてます。

普段あまり運動をされない方は、ウォーキングやゆっくりペースのジョギングから始めると良いでしょう。

まとめ

お金がなかなかたまらない理由は自分自身の無意識な行動の中に隠されている場合が多いです。意識して考え行動するためにも自分自身を客観的に分析できる行動経済学的な視点が大いに役に立ちます。

お金が貯まらない理由がわかったらあとは増やすためにはどうすればよいのかを具体的な計画と行動を起こしていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました